リーンの技法  - The Art of Lean

By: Mark | September 08, 2016

え、早く失敗する?.ビジネスは失敗するためにやるのではなく、成功するためにやるのだが、ベンチャーや新規事業の場合には、3Kといって、1000分の3しかうまくいかないという経験が日本でも米国でも世界でもある。なぜだ?ビジネススクールで教えてくれるのではないか?ハーバード大学をはじめとする世界のビジネススクールという経営学の教育機関がありながら、なぜ、こんなに低いままなのか?この疑問に世界の投資家や起業家はずっと悩まされてきた。そこに連続起業家のSteve Blankが言った。それは、経営学が間違っているからさ。彼は既存のビジネススクールの教育に極めて懐疑的である。Steveはスタンフォードビジネススクールではなく、スタンフォード大学工学部のStanford Technology Venture Program (STVP)で教鞭をとっている。それは起業家の実践教育であり、実際にリーンスタートアップで起業を経験するリーンローンチパッド(ローンチパッドと発射台のこと)でスタンフォードにとどまらず、アメリカ科学財代によるリーンローンチパッドI-CORPS(アイ コアーと発音)プロジェクトで全米の学生や起業家を相手に実践教育を行っている。
 彼の功績は、スタートアップは大企業の小型版ではないと言葉に凝縮されている。既存ビジネスがやるのは、ビジネススクールが教えてきた”実行”であっても、スタートアップがやるのは実行ではなく、ビジネスモデルの”探索”であると言う。これは、マーケット(課題)と解決策(製品やサービス)とのマトリクスを見ればわかりやすい。マーケットには不確実なマーケットと既存のマーケットとがある。解決策にも、まだ有効かどうかわかrない不確実な解決策と、すでに有効性がわかっている既存の解決策がある。これで、2×2のマトリクスができる。起業や新規事業とは、不確実なマーケットと不確実な解決策が交差する極めて不確実性の高い部分にあるのだ。この不確実な中でスケールし、リピートするビジネスモデルの探索こそが起業や新規事業でやるべきことなのだ。ビジネススクールが教える、3Cs, STP, 4Psの順番に考え、一生懸命ビジネスプランを考えても、この不確実性に太刀打ちできない。
 では、どのようなロジックでアプローチするのか?まず、リーンスタートアップでの原理を考えるのがてっとり早い。スタートアップが失敗するのは、成功するまで事業が行えなかったからだ。事業が行えないというのは、資金が枯渇することを言う。資金を注ぎ、磨き上げ、全身全霊をつぎ込んで開発した売れるはずの製品やサービスが売れない。これがわかるのは発売後である。その時点では、ほとんどの資金を使い果たしている。そこで、残るのは1000分の3程度になる。そこで一発で成功を狙うのではなく、早く失敗し、何回も軌道修正を繰り返しながら、市場と解決策を探索する。早く失敗し、安く失敗し、学びのある賢い失敗をする。このやり方であれば、資金が尽きる前に、軌道修正ができるので、何回もチャレンジできる。では、どうやって早く失敗し軌道修正するのか?それは、聞いて検証、試作品を売って検証という顧客開発モデルCustomer Development Model (CDM)を実践するのだ。

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